しもの日記

GuNCT4ねんせい

最近読んだ本とか面白かった本

書評的なものをつらつらと。

詩羽のいる街

アニメの話も入ってきてて、ちょっとラノベっぽい本。
不思議な女の子、詩羽をいろんな人の視点から見ていく話。で、この詩羽がすんごい魅力的なんですよ。基本的に理想主義者みたいな感じで、人はわかりあえる!改心できる!人に優しくしよう!とかいったけっこう聞きなれた言葉をガンガン言ってくんです。でもただのバカじゃなくて、「論理的に考えて、人と仲良くしていた方が得」っていう、ちゃんと考えられた振る舞いなんですよ。こういうキャラってあんまいないじゃないですか。大抵、かっこつけて「俺は一人が好きだ」タイプか、根っからの何も考えてない直情型のどっちかしかいないと思うんですよね。んで更にあとがきの作者のコメントもかっこいいんですよ。こういう小説もっと増えていいと思う。

銃・病原菌・鉄(上)

まだ上しか読んでないけど。なぜ現代では欧米があんなにも栄えているのに、アフリカなどの国は貧しいのか、そもそも格差がなぜできたのかを解き明かしていく本。ピューリッツァー賞とってた。タイトルどおり、銃・病原菌・鉄の伝わり方や、気候、大陸のかたち、品種改良などの幅広い分野を横断しながら人類史を1から読める超いい本。インカに攻めいったときのスペインの鬼畜さなんて愕然とする(´・ω・`)

すべてがFになる

1年のころ恩師に薦められて読んだ。これ読んでから俺は森博嗣キチになりました。
えー内容は普通に密室殺人。でもなんと言っても真賀田博士の存在が話をこれ以上ないくらい彩ってくれます。世界一の頭脳と呼ばれる、神に最も近いと言われる美人っていう超中2設定なのに、チープに感じさせない真の中2キャラ。この本だけじゃなくて、森博嗣のほぼ全シリーズに登場する超重要人物。森博嗣ファンは真賀田博士を目当てに読んでるって人多いとおもう。それくらいかっこいい。発言がどれも頭良さそうなんですよ。「7だけが孤独なのよ。あとは、BとDもそうね」とか。ドラマで見たときはマジで泣きそうになった。ドラマでは最終回のあたりでやるんじゃないかなぁ。知性に憧れるようになった大好きな一冊。